梅雨の時期になると、湿気や気温の変化でなんとなく体が重だるくなったり、夜になっても寝つきが悪くなったりしませんか?
特に多いのが、外は蒸し暑いのに手足が冷えて眠れないというお悩み。体は冷えているのに汗ばむ――そんなアンバランスが、睡眠の質を下げてしまうのです。
この記事では、梅雨の「冷え」からくる不眠に悩む方へ向けて、心も体もぽかぽかに整えてぐっすり眠るための快眠法をご紹介します。
今夜から取り入れやすいセルフケアや、温活のちょっとした習慣を中心にご紹介しますので、ぜひナイトルーティンに役立ててみてくださいね。
梅雨の夜でもぽかぽかに眠るための温活習慣
梅雨の夜は湿気や気温の変化で体が冷えやすく、眠りが浅くなりがちです。そんな時は、体をあたためる「温活」を取り入れて、心地よく眠りましょう。
詳しくは、以下でご紹介します。
1-1.寝る前の足湯で、全身リラックス
寝る前の足湯は、全身をほぐしてリラックスするのにぴったりです。梅雨の夜、湿気や冷えで体が重く感じるときにもおすすめです。
足元を温めることで血行がよくなり、体がぽかぽかして、自然と眠りにつきやすくなります。
やり方は簡単。バケツや洗面器に40℃くらいのお湯を入れ、足首まで10〜15分ほど浸けると、じんわりと体が温まります。
入浴剤やアロマオイルを数滴たらすと、香りでもリラックスできます。ラベンダーやカモミールの香りは、心を落ち着ける効果もあるため、おすすめです。
終わったら、足をよく拭いて保湿クリームを塗ると乾燥対策にもなります。毎日の習慣にすると、冷えを感じにくくなり、ぐっすり眠れる夜が増えていきます。
1-2. 腹巻きやレッグウォーマーで冷えから守る
腹巻きやレッグウォーマーは、冷え性の方にとって強い味方。特に湿気の多い梅雨の夜は、体が冷えやすくなります。
そんな時は、腹巻きやレッグウォーマーで、お腹や足元を温めることで血の巡りが良くなり、体がぽかぽかして眠りやすくなります。
お腹を温めると、内臓の働きも助けられ、胃腸の冷えも防げます。また、足首を温めることで全身があたたまり、冷えによる不快感もやわらぎます。
どちらも手軽に使えて日々の温活にぴったり。冷えが気になる夜には、ぜひ取り入れてみてください。
1-3. 湯たんぽのぬくもりで安心感をプラス
湯たんぽも、梅雨の夜に冷えを感じる方にとって、ぴったりなアイテム。布団の中にやさしいぬくもりを加え、安心して眠れます。
湯たんぽがあれば、「夜中に寒くて目が覚める…」そんな心配も減らせるかもしれません。
足元やお腹にあてると特に効果的です。足先を温めると全身の血行がよくなり、お腹を温めるとリラックスにもつながります。
使うときは、やけどを防ぐためにカバーを忘れずに。湯たんぽのやさしい温かさが、肌寒い梅雨の夜を快適にしてくれます。
1-4. 梅雨の夜におすすめの“温活ドリンク”
梅雨の夜は、体の中から温まる“温活ドリンク”を取り入れてみませんか?
たとえば、生姜湯は昔から体を温める効果があるとされ、血行をよくして、リラックスにもつながります。寝る前の一杯におすすめです。
ホットミルクも◎。牛乳に含まれるトリプトファンは、眠りをサポートするメラトニンの材料になります。
ハーブティーなら、カモミールティーがおすすめ。リラックス効果が高く、気持ちを落ち着けてストレスを和らげてくれます。
体を温めることで、心地よい眠りへと導いてくれるでしょう。
睡眠環境を整えて、冷え知らずの夜時間を
冷えを防いで気持ちよく眠るには、寝る環境を整えることが大切です。梅雨の時期は湿気で寝苦しく感じることも。ちょっとした工夫で、眠りの質がぐっと上がり、冷えの不快感も和らぎます。
このあと詳しくご紹介します。
2-1. 寝具の素材を見直してみる
梅雨の夜を快適に過ごすには、寝具の見直しがポイントです。湿気が多い時期は、吸湿性のある寝具かどうかで眠りの質が変わります。
おすすめは、リネンやコットンなどの天然素材。湿気をよく吸い、通気性もあるので、ムシムシした夜でも快適です。
布団やカバーの厚さも大切。気温差がある梅雨は、軽くて風通しのよい薄手の寝具がぴったり。体温調節がしやすく、冷えも防げます。
「なんだか寝苦しい…」と感じたら、寝具を変えるチャンス。素材を工夫するだけで、梅雨の夜もぐっすり眠れます。
2-2. クーラーや除湿器は「冷やしすぎない」設定で
クーラーや除湿器を使うときは、「冷やしすぎない」設定が大切です。梅雨は湿気が多く寝苦しいですが、冷房を強くしすぎると体が冷えて眠りを妨げることも。
目安は温度25〜27度、湿度50〜60%くらい。体を冷やしすぎず、湿気もほどよく取れます。
「冷えて夜中に目が覚めた…」という経験がある方は、タイマーを使って、寝始めの数時間だけ冷房を使うのもおすすめ。
設定を見直せば、梅雨の夜も快適に眠れます。
心も整えて、ふんわり眠れる準備を
心を整えることは、ぐっすり眠るために大切です。梅雨は湿気や天気のせいで気分がゆらぎやすく、眠りに影響が出ることもあります。
そんな時こそ、心を落ち着けることで、ふんわりと心地よい眠りにつながります。詳しくは、以下でご紹介します。
3-1. 梅雨の気分の落ち込みにも寄り添って
梅雨は湿気や曇り空が続き、気分が落ち込みやすくなることもあります。そんな時は、心のケアを大切にしましょう。
気分が沈んでいると感じる時は、無理に明るくふるまわず、その気持ちを認めて、好きな音楽を聴いたり、趣味の時間を楽しんだりして、ゆったり過ごしてみてください。
日記に気持ちを書き出すのもおすすめです。言葉にすることで、心が少し軽くなることも。
また、アロマやお香などの香りを取り入れて、リラックスできる空間を作るのも効果的です。
心が整うと、自然と眠りもやさしくなります。自分をいたわる時間を、梅雨の夜にそっと加えてみてください。
3-2. 香りの力を借りてリラックス
梅雨の夜は、香りの力でリラックスしてぐっすり眠りましょう。アロマは、香りを通して心と体をやさしく落ち着かせてくれます。
中でもラベンダーやカモミールは、心をほぐしてくれる香りとして人気です。ストレスを和らげ、眠りにつきやすくなります。
香りを楽しむ方法はいろいろあります。アロマディフューザーで部屋に香りを広げたり、枕元にオイルを少し垂らすだけでもOK。
「なんだか気分が重いな…」そんな夜に、ふっと心が軽くなるかもしれません。アロマキャンドルもおすすめ。ほのかな光と香りが、心安らぐ空間をつくってくれます。
香りの好みは人それぞれ。自分にとって心地よい香りを見つけて、梅雨の夜を少しでも快適に過ごしてみてください。
3-3. 呼吸とストレッチで心身をゆるめる
呼吸とストレッチを組み合わせると、心も体もゆるみ、眠りやすくなります。
まずは深呼吸から。鼻からゆっくり息を吸ってお腹をふくらませ、口からゆっくり吐きましょう。
この呼吸はリラックスを助けてくれます。日中の緊張が残っていると感じる方におすすめです。
次に、軽く体を動かします。寝る前に背伸びをしたり、首や肩を回したりして、筋肉をほぐしましょう。
ストレッチで血のめぐりがよくなり、体がほどよく温まると、眠りに入りやすくなります。
呼吸とストレッチを少し日常に取り入れるだけで、心身の緊張をほぐし、梅雨の夜も心地よく眠れるようになります。
まとめ:心地よい眠りは「温活」から
梅雨の夜に冷えて眠れない…そんなお悩みを抱える女性にとって、「温活」は頼れる味方です。体をあたためると、心もゆるんで自然と眠りにつきやすくなります。
足湯や腹巻き、温かい飲み物や香り、ストレッチなど、今日からすぐにできることばかり。
湿気や冷えに負けず、やさしい夜を過ごして、気持ちよく朝を迎えましょう。
あなたの眠りが、少しでも深く、やさしいものになりますように。