はじめに
仕事に家事、子育てと毎日が慌ただしく過ぎていく40代のワーママにとって、「季節の行事」は少しハードルが高く感じられることもありますよね。
「やってあげたいけど準備が大変そう」「毎回完璧にこなすのは無理…」と感じてしまうと、つい後回しにしてしまいがち。
でも、季節ごとの行事は子どもの成長を感じられる大切な機会であり、家族の思い出を積み重ねるチャンスでもあります。
大掛かりにしなくても、ちょっとした工夫で“季節を味わう暮らし”を楽しむことは十分可能です。
今回は、多忙なママでも無理なくできる「季節の行事を取り入れる簡単アイデア」をご紹介します。
季節感を食卓で味わう
季節の行事を気軽に楽しむ一番の方法は、毎日の食卓に季節感を取り入れることです。特別な料理を作らなくても、少し工夫するだけで雰囲気がぐんと変わります。
季節の食材を一品加える
スーパーには、その時期ならではの旬の食材が並びます。たとえば、春なら菜の花やいちご、夏なら枝豆やとうもろこし、秋はさつまいもやきのこ、冬は大根やみかんなど。
「全部を季節食材にする」のではなく、一品だけ加えるだけで「今日は春を感じるね」と会話が生まれます。
行事に合わせた簡単メニュー
行事の日に凝ったごちそうを用意するのは大変ですが、シンプルな工夫で十分です。
- ひな祭り:ちらし寿司ではなく、手巻き寿司やカップ寿司にする
- 七夕:そうめんを星型のにんじんで彩る
- お月見:お団子の代わりに白玉入りフルーツポンチ
無理なく作れる形にアレンジするのがポイントです。
盛りつけや器で雰囲気を出す
料理はそのままでも、器や盛りつけを工夫すれば一気に“行事感”がアップ。紙ナプキンや100円ショップの小物を取り入れるだけで、簡単に季節らしいテーブルが完成します。
おうちで楽しむ“プチ行事イベント”
外出や大掛かりな準備が難しいときは、おうちの中でできる小さなイベントがおすすめです。
季節の飾りをひとつ置く
大きな飾りを用意する必要はありません。玄関やリビングに「小さなアイテム」を置くだけで十分。
- 春:桜モチーフの置物や造花
- 夏:風鈴やうちわ
- 秋:どんぐりや紅葉のリース
- 冬:クリスマスオーナメントやお正月のしめ飾り
「ひとつだけ」と決めれば片づけも楽で、毎年の習慣にもなります。
季節の手作りを子どもと楽しむ
工作やお菓子作りも、行事を感じる楽しい時間になります。
- 七夕飾りを折り紙で作る
- ハロウィンでかぼちゃクッキーを焼く
- クリスマスに子どもと一緒にシュトーレン風トーストを作る
短時間で完成するものなら、子どもも飽きずに楽しめます。
写真を残す習慣をつくる
せっかく楽しんだ行事は、写真で残しておくと後で振り返る楽しみも増します。行事ごとに同じ場所で写真を撮ると「成長アルバム」として見返せるのでおすすめです。
家事や生活習慣に“行事”を取り入れる
行事を特別なイベントにしなくても、日々の家事や生活習慣の中に取り入れることができます。
季節に合わせた掃除や片づけ
- 春:新生活に合わせて衣替えや収納の見直し
- 夏:水回りを重点的に掃除してカビ予防
- 秋:冬支度のために毛布や暖房器具をチェック
- 冬:年末の大掃除を分散して少しずつ進める
“季節の節目”を家事のきっかけにすると、無理なく暮らしが整います。
季節の音楽や香りを取り入れる
行事らしいBGMやアロマを活用するのも素敵なアイデア。
春は軽やかなピアノ曲、夏は波の音、秋は落ち着いたジャズ、冬はクリスマスソングなど。香りも同じように季節で変えると、おうち時間がぐっと豊かになります。
日常に“ミニ儀式”をつくる
「行事」と聞くと大げさに感じますが、例えば「十五夜の日はお団子を食べながら月を眺める」「節分は豆まきではなく恵方巻きを食べるだけ」など、日常の中に小さな儀式を作ることで十分季節を楽しめます。
家族でシェアして楽しむ
ママ一人で行事を抱え込む必要はありません。家族みんなで分担しながら楽しむスタイルにすれば、準備の負担も減り、思い出も深まります。
子どもに“お手伝い係”を任せる
飾りを飾る、テーブルをセットする、写真を撮るなど、小さな役割を与えることで子どもも参加意識が高まります。
パパにも役割をシェアする
「料理はママ、飾りつけはパパ」など、役割を分けるとスムーズ。特にイベント系はパパのアイデアも光ることが多いので、任せてみるのも楽しいですね。
みんなで振り返る時間を持つ
行事の後に「今日の行事で楽しかったことは?」と話すだけで、家族の会話が広がります。行事そのものよりも、こうした“振り返りの時間”が家族の絆を強めてくれます。
まとめ
多忙な毎日の中で、季節の行事を完璧にこなそうとすると疲れてしまいます。
でも、少しの工夫やアイデアで「日常に季節を取り入れる」ことは十分可能です。
- 食卓に旬の食材をひとつ取り入れる
- おうちに小さな季節の飾りを置く
- 行事を家事や生活習慣の区切りにする
- 家族と役割を分けてシェアする
このように“頑張りすぎない形”で続けることで、無理なく季節の行事を楽しめます。
行事は「家族の思い出作り」と「心のリズムを整える時間」。忙しい日々だからこそ、小さな行事を積み重ねて、季節を感じる豊かな暮らしを楽しんでみてくださいね。