年末が近づくと、仕事は「年末進行」に突入し、保育園や学校は行事続き。そこに大掃除や年賀状、帰省準備などが重なり、ワーママの毎日は一気に過密スケジュールになります。「時間が足りない」「常に何かに追われている」と感じるのは、あなただけではありません。
そんな時期に必要なのは、気合や根性ではなく「やることを減らす視点」です。この記事では、年末進行と育児を両立しながら、無理なく乗り切るために“やることを半分に減らす”具体的なコツをご紹介します。
なぜ年末はワーママが一番しんどくなるのか
年末がつらい理由は、単純に忙しいからではありません。
仕事では「今年中に終わらせたい案件」が増え、家庭では「年末だからやるべきこと」が自動的に追加されます。しかもその多くは、「やらなくても困らないけれど、やらないと罪悪感が残る」もの。
この“見えないプレッシャー”こそが、ワーママを疲れさせる最大の原因です。まずは、「全部やらなくていい」と認識することから始めましょう。
コツ①:「年末だからやる」を疑ってみる
年末にやることリストを一度、紙に書き出してみてください。
大掃除、年賀状、手土産準備、完璧な帰省準備、特別なごちそう……。
その中で、「やらなくても実害がないもの」は意外と多いはずです。
たとえば、
- 大掃除は最低限でいい
- 年賀状はやめてLINE挨拶にする
- 手土産は定番品で済ませる
「例年やっているから」という理由だけで続けていることは、思い切って手放してOKです。
コツ②:仕事は“8割完了”で良しとする
年末進行中は、仕事の質にも完璧を求めがちです。しかし、この時期は「8割できていれば合格」という基準に下げましょう。
- 資料は見やすければOK
- 追加提案は年明けに回す
- 自分がやらなくてもいい作業は任せる
「全部自分で抱えない」ことが、結果的に仕事のスピードを上げ、家庭への余力を残します。
コツ③:家事は“やらない前提”で考える
忙しい時期ほど、「どうやるか」より「やらない選択」を考えることが大切です。
- 掃除はロボット掃除機に任せる
- 洗濯は夜まとめ洗い
- 食事は宅配・冷食・総菜を活用
「手抜き」ではなく「合理化」。家事を減らすことは、家族のためでもあります。
コツ④:育児も“全部楽しませよう”としない
冬休みや年末年始は、「子どもを退屈させないように」と気を張りがちです。でも、ワーママが無理をしてまで用意する必要はありません。
- テレビ・動画もOK
- 何もしない日があっていい
- ひとり遊びの時間も大切
ママが穏やかでいることが、子どもにとって一番の安心材料です。
コツ⑤:判断が必要なことを減らす
忙しさを増幅させるのが、「決めること」の多さ。年末は判断疲れを起こしやすい時期です。
- 服は定番コーデで固定
- 朝食メニューをローテーション化
- 週末の予定は1つまで
「考えなくていい仕組み」を作るだけで、体感的な忙しさは大きく減ります。
コツ⑥:人に頼ることを予定に入れる
ワーママは「頼るのが苦手」な人が多いですが、年末は特に“頼る前提”で動きましょう。
- パートナーに具体的に依頼する
- 実家・義実家に甘える
- 外注サービスを使う
頼ることは弱さではなく、調整力です。
コツ⑦:自分の休息を“予定”として確保する
最後に一番大切なのが、「休む時間を後回しにしない」こと。
10分でもいいので、何もしない時間を予定に入れましょう。
- コーヒーを飲む
- 何も考えない
- 早く寝る
休息は、余った時間に取るものではありません。最初に確保するものです。
おわりに:半分に減らしても、ちゃんと回る
年末進行と育児が重なる時期は、どうしても「全部ちゃんとやらなきゃ」と思ってしまいます。でも実際は、やることを半分に減らしても、家庭も仕事もちゃんと回ります。
むしろ、余白がある方が、笑顔で年末を迎えられるはずです。今年の年末は、「減らす勇気」を持って、ワーママ自身を一番に守ってあげてください。

