雨の日が続いて、ひんやり感じる梅雨の季節。気温は高くないのに、手足が冷えたり、体がだるかったり、元気が出ないこともあります。
そんな「梅雨冷え」に悩む女性は少なくありません。
この時期の不調は、「リンパの流れ」が悪くなることも原因のひとつ。湿気や気圧の変化、冷房などが影響します。
そこでおすすめなのが「リンパマッサージ」。リラックス効果があり、体の中からあたたかくしてくれます。
今回は、そんなリンパのケア方法をご紹介します。
リンパの流れを整えて体温を上げる
梅雨の時期は湿気が多く、体がひんやり感じやすくなる季節です。そんなときは、リンパの流れを整えてあげることで、冷えをやわらげる効果が期待できます。
リンパの流れがスムーズになると、体の中の老廃物がスッキリと流れやすくなり、新陳代謝も活発に。すると、自然と体がぽかぽかと温まりやすくなっていきます。
このあと、詳しくご案内します。
1-1. リンパとは?まずは基本をおさらい
リンパは体の中を流れる液体で、免疫機能にも関与しています。リンパ液は血液と違い、栄養を運ぶだけでなく、老廃物を回収して体の外に出します。
リンパの流れが悪くなると、むくみや体調不良が起こりやすくなります。体が重く感じるときは、リンパの流れが悪くなっているかもしれません。
梅雨の季節は冷えやすいので、リンパをの流れをスムーズにして、血のめぐりを良くしましょう。
リンパを上手にケアすると、体が温まり健康を保てます。
1-2. 滞るとどうなる?
リンパの流れが悪くなると、老廃物や余分な水分がたまりやすくなり、むくみや冷え、体の重だるさにつながります。
特に梅雨の時期は湿気の影響で、体に水分がたまりやすく、リンパも滞りがち。
そのままにすると、先ほどのだるさや手足の冷えだけでなく、体調を崩すことも。
そんな不調を和らげるには、リンパマッサージが効果的。流れを整えることで、老廃物がスムーズに排出され、むくみや冷えの改善につながります。
1-3. リンパマッサージで内側からぽかぽかに
リンパマッサージには、体内のリンパ液の流れをスムーズにし、血行をよくする働きがあります。その結果、体の中にたまった老廃物などが排出されやすくなります。
マッサージを続けることで、体の巡りが整い、全身にじんわりと温かさが広がっていくのを感じられるでしょう。
マッサージをするときは、肌をやさしくなでるような気持ちで行うのがポイントです。力を入れすぎると、逆効果となることがあるので注意してください。
リンパの流れがよくなると、体がぽかぽかと温まりやすくなり、冷えの予防にもつながります。
梅雨にぴったり!冷えに効く基本のリンパマッサージ
リンパマッサージは、梅雨の時期は湿気が多く、体が冷えやすい時期にぴったり。
基本の手順を覚えれば、自宅でも手軽に始められます。マッサージで血行を促進し、体をスッキリさせましょう。
詳しい方法は、以下でご紹介します。
① 鎖骨まわりのマッサージ
両手の指で鎖骨の上下を軽く押しながら、円を描くようにマッサージしましょう。手のぬくもりで「温かくなってきた」と感じたら、それはリンパが流れはじめているサインです。
次に、首筋から肩にかけて、指先を使って軽く押し流すように動かすと、さらにリンパや血流がスムーズになります。
お風呂上がりなど、体が温まっているタイミングに行うとより効果的です。
② 首・耳のまわり
首や耳のまわりにはリンパ節が多く集まっていて、やさしく刺激することでリンパの流れをスムーズにできます。
まず、首の両側を指先で軽く押さえながら、下から上へゆっくりなで上げてみましょう。何度か繰り返すことで流れが整いやすくなります。
次に、耳の後ろから下へ向かって、指をすべらせるようにマッサージします。耳の下には大きなリンパ節があり、ここをやさしくほぐすと顔や首の血行も良くなります。
「少しこってるかも…」と感じても、無理に力を入れず、気持ちよいと感じる程度で行うのがコツです。
③ 腕〜手先
リンパの流れは手先から肩へ向かっているため、腕から手先にかけてのリンパマッサージは、その流れを整え、血行もよくなります。
まず、手のひらを上に向け、反対の手で手首をやさしく包みます。そこから肘に向かって、ゆっくりなでるようにマッサージしましょう。
数回繰り返すことで、流れがスムーズになります。また、続けていくうちに少しずつ変化を感じられるはずです。
次に、肘から肩にかけても同じようにやさしくマッサージし、最後に肩を軽くもみほぐして仕上げます。これにより腕全体が温まり、冷えの軽減にもつながります。
④ 足のリンパケア
足は重力の影響でリンパが滞りやすいため、足のケアは全身のリンパの流れを整えるうえでとても大切です。
まず、足裏をやさしく押さえながら、指先からかかとへ向かってマッサージします。次に、足首から膝にかけて、心地よいリズムでやさしくさすり上げましょう。
むくみやだるさを感じている方には特におすすめです。
さらに、膝の裏側のくぼみを軽く押して刺激します。ここはリンパ節が集まる場所で、やさしく押すことで流れが促されます。
最後に、太ももも下から上へ軽くなでるようにマッサージして、足全体のリンパの流れを整えます。毎日続けることで、足のむくみなどの改善が期待できます。
⑤ おなかまわりも軽く
おなかにはリンパ節がたくさん集まっていて、やさしくマッサージすることで老廃物が流れやすくなり、体もポカポカしてきます。
まず、仰向けに寝て、両手をおなかの上にそっと置きます。「冷えてるかも…」と感じたら、手のひらを温めてから始めるのがおすすめです。
手のひらで、おなかを時計回りにやさしく円を描くようにマッサージします。これを10回ほど繰り返しましょう。
次に、指先でおなかの中心から外側へ向かって、軽く押し流すようにマッサージします。こちらも10回ほど行います。
力を入れすぎず、やさしいタッチがポイントです。おなかのリンパがスムーズに流れるようになると、全身の巡りがよくなり、冷えにくい体に近づけます。
リンパマッサージの効果を高めるコツ
リンパマッサージの効果をしっかり感じるには、ちょっとしたコツが大切です。
タイミングや呼吸、継続することで、よりマッサージの効果が上がります。このあと詳しくご紹介します。
3-1. お風呂上がりがベストタイミング
体がしっかり温まり、血行が良くなっているお風呂上がりは、リンパの流れもスムーズになっているため、リンパマッサージに最適なタイミングです。
「お風呂のあとにマッサージなんてちょっと面倒…」と感じる方もいるかもしれませんが、実はこのタイミングを活かすことが大切。
温まった状態で行うことで、リンパの滞りがほぐれやすく、より高い効果が期待できます。
さらに、お風呂上がりは心もリラックスしやすく、気持ちよくマッサージできるのもメリット。
マッサージオイルやクリームを使えば、肌への摩擦も少なくなり、滑らかにマッサージできます。
お風呂上がりのリンパマッサージは、体を整えるための大事なひとときです。毎日の習慣にすることで、健康的な体をサポートすることができます。
3-2. 深い呼吸を意識して
リンパマッサージの効果を高めるには、深い呼吸を意識することが大切です。
呼吸が浅いと体に十分な酸素が行き渡らず、筋肉がこわばってしまいます。その結果、リンパの流れもスムーズになりにくく、マッサージの効果が感じにくくなることも。
そんなときは、深くゆっくりと呼吸することで、体がリラックスし、リンパの流れも整いやすくなります。
おすすめは、鼻からゆっくり息を吸い、お腹をふくらませながら、口からゆっくり吐き出す腹式呼吸です。自然と心も落ち着き、マッサージへの集中力も高まります。
リンパマッサージを行うときは、ぜひ深い呼吸を意識して、心も体もリラックスした時間を過ごしてください。
呼吸ひとつで、マッサージの心地よさがぐんと変わります。
3-3. 継続は力なり
リンパマッサージの効果を感じるには、無理なく続けることが大切です。
最初は「ちょっと面倒かも」と思うかもしれませんが、続けるうちに体があたたまりやすくなり、疲れにくい体質へと変わっていきます。
リンパの流れは生活習慣で乱れやすいですが、毎日のちょっとしたケアで整えることができます。
たとえば、寝る前に5分だけマッサージをするだけでも、少しずつ体の変化を感じられるようになります。
梅雨の時期は体が冷えやすくなるため、こまめなケアがより大切に。無理せず続けることが、リンパマッサージの効果をしっかり引き出すコツです。
まとめ:リンパマッサージで心と体を同時に癒す
梅雨の時期は、体が冷えたり、なんとなくだるく感じることがあります。そんな時は、やさしくリンパを流すマッサージがおすすめ。
心も体も同時に癒せる、女性にぴったりの温活法です。
道具もいらず、今日からすぐに始められるのも嬉しいポイント。梅雨のどんより気分に負けず、自分をいたわる時間を、日々の中に取り入れてみてくださいね。