心身を整える「月経周期に合わせたセルフケア」

心身を整える「月経周期に合わせたセルフケア」 健康

はじめに

「最近、なんだか疲れやすい」「気分の浮き沈みが激しい気がする」「肌の調子が安定しない」─。
40代に入ると、そんな小さな不調を感じる日が増えていませんか?

それは、ホルモンバランスの変化に体が敏感に反応しているサインかもしれません。
特に、月経周期に合わせて女性の体と心は日々変化しています。仕事や家庭のリズムに合わせるだけでなく、“自分の体のリズム”にも少し目を向けてみると、無理せず心地よく過ごせるヒントが見つかります。

この記事では、月経周期の特徴と、それぞれの時期にぴったりのセルフケア方法をご紹介します。
忙しい毎日の中でも、少しの工夫で「私を大切にする時間」を取り戻してみましょう。


月経周期のリズムを理解しよう

女性の体は「ひと月の季節」をめぐっている

女性の月経周期は、ひと月の中で春夏秋冬のように変化していくといわれます。
体調や気分の波を“季節の移ろい”と考えると、少し優しい気持ちで受け止められるかもしれません。

  1. 月経期(生理中)=冬:体を休め、リセットする時期
  2. 卵胞期(生理後〜排卵前)=春:エネルギーが芽吹く時期
  3. 排卵期=夏:心も体もアクティブになる時期
  4. 黄体期(排卵後〜次の生理前)=秋:内面に意識が向く、調整の時期

この流れを意識するだけで、毎月の体調の変化が「原因不明の不調」ではなく、「自然なリズム」として理解できるようになります。

アプリや手帳で自分のリズムを“見える化”

月経周期を記録することで、自分の傾向がつかみやすくなります。
最近は、月経日だけでなく気分・睡眠・体温・肌状態などをメモできるアプリも多く登場しています。
数か月続けてみると、「この時期は集中力が上がる」「この頃は疲れやすい」など、自分だけのリズムが見えてきます。


フェーズ別:月経周期に合わせたセルフケア術

1. 【月経期】休息と癒しを優先する“冬の時間”

生理中はホルモンが低下し、体温もやや下がる時期。
体も心も「休息」を求めています。この時期は無理に動かず、“整える時間”と捉えるのがおすすめです。

体を温め、血の巡りをよくする

冷えは痛みや不調を悪化させる原因に。
お腹や腰を温める腹巻き湯たんぽを取り入れましょう。
ハーブティーなら、ルイボスティーやカモミールティーが◎。体を内側からじんわり温め、緊張を和らげてくれます。

「頑張らない日」をつくる

この時期は、家事も“最小限”でOK。
冷凍食品やミールキットを活用したり、掃除を翌週に回したりして、心身を休ませてください。
「今日は早めに寝る」ことも立派なセルフケアです。

香りでリラックス

気持ちを穏やかにする香りもサポートになります。
ラベンダー、ゼラニウム、イランイランなどのアロマをディフューザーに垂らして、深呼吸をひとつ。
心と体の緊張が少しずつほどけていきます。


2. 【卵胞期】前向きなパワーを育てる“春の時間”

生理が終わると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が増え、心身が軽やかに整っていきます。
「やる気が出る」「肌の調子が良い」と感じやすいこの時期は、活動的なスケジュールを組むのに最適です。

新しいことを始めるチャンス

卵胞期は集中力や社交性も高まる時期。
新しい習い事、資格の勉強、部屋の模様替えなど、「ずっとやりたかったこと」をスタートさせるのにぴったりです。

美容ケアを強化

肌の生まれ変わりがスムーズな時期なので、美容液やパックなどのスペシャルケアが効果的。
普段より少し丁寧にスキンケアを行い、自分をいたわる時間を楽しみましょう。

食で“美のベース”をつくる

おすすめは、たんぱく質+ビタミンB群+鉄分
鶏むね肉、豆腐、卵、ほうれん草、ひじきなどを意識して取り入れると、代謝もアップ。
鮭やアボカドなどの良質な脂質も、肌のハリを支えてくれます。


3. 【排卵期】魅力が高まる“夏の時間”

排卵期は、女性ホルモンがピークを迎え、最もエネルギッシュに過ごせる時期。
体調が良い一方で、ホルモンバランスの変化によって情緒が不安定になることもあります。

穏やかな時間を意識的にとる

スケジュールを詰めすぎず、「自分のための休憩時間」を意識的に作って。
お気に入りのカフェで一息ついたり、寝る前に好きな音楽を聴いたりして、気持ちを落ち着けましょう。

ファッションやメイクで気分を上げる

この時期は、自分の魅力を表現しやすい時期でもあります。
明るい色のトップスや新しいリップカラーを取り入れて、鏡を見るたびに少し嬉しくなるような工夫を。

水分とミネラル補給を忘れずに

むくみやすい時期でもあるため、こまめな水分補給を。
常温の水や白湯のほか、カリウムを含むバナナやキウイ、海藻類もむくみ対策に役立ちます。


4. 【黄体期】心を整える“秋の時間”

排卵後〜次の生理前は、女性ホルモンの変化により心身のバランスが揺らぎやすい時期。
「なんとなくイライラ」「やる気が出ない」「甘いものが欲しくなる」など、誰もが経験するフェーズです。

自分にやさしい言葉をかけて

この時期は、ネガティブな感情が出やすくなります。
そんな時こそ、「私、よく頑張ってる」「少し休んでも大丈夫」と、自分を責めずに受け止めることが大切です。

体をゆるめる習慣

夜はぬるめのお風呂にゆっくり浸かり、首や肩を温めて。
エプソムソルトや入浴剤を使うとリラックス効果が高まります。
寝る前のストレッチや軽いヨガもおすすめです。

食で心を安定させる

甘いものを無理に我慢せず、**質の良い甘さ**を選びましょう。
カカオ70%以上のチョコレート、ドライフルーツ入りヨーグルト、さつまいもなどが◎。
また、ビタミンB6を含むバナナやナッツ類は気分の安定にも役立ちます。


無理せず続けるための工夫

日々の“小さな選択”がセルフケアになる

セルフケアは「特別なこと」をする必要はありません。
たとえば、

  • 夜10時にはスマホを置いて照明を落とす
  • 昼食後に5分だけ深呼吸をする
  • 週末はお気に入りのハーブティーを飲む
    そんな小さな習慣が、積み重なることで大きな安心感になります。

周囲の協力を得る

家庭や職場でのサポートを頼ることも大切です。
生理中や体調がすぐれない時期は、「今日は少しゆっくりしたい」と素直に伝えてみましょう。
完璧を目指さず、上手に助けてもらうことが“心の余白”をつくります。

“自分を労わる視点”を忘れずに

40代の女性は、家族や仕事の中心で走り続ける世代。
でも、心と体の声を無視して頑張りすぎると、疲労や不調が蓄積してしまいます。
“セルフケア=自分を甘やかすこと”ではなく、“未来の自分を大切にする投資”と考えてみてください。


まとめ

月経周期に合わせたセルフケアは、女性の心と体のリズムを整える上で欠かせないヒント。
生理中は「休息を優先」、卵胞期は「行動のチャンス」、排卵期は「自分磨き」、黄体期は「心を整える」。
この流れを意識して過ごすだけで、毎月のコンディションが少しずつ安定していきます。

忙しい日々の中でも、ほんの少し自分を労わる時間を持つことが、結果的に家族や仕事へのパフォーマンスにもつながります。

自分の体の声に耳を傾け、リズムに寄り添って過ごす──
それこそが、女性が長く美しく、心穏やかに生きるための「月のリズムのセルフケア」なのです。

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美咲

家事育児に奮闘中40代のワーキングママです。
腸内環境や体調管理を大切にして仕事と家庭の両立に取り組んでいます!

忙しい日々を送る女性に向けたブログです。
腸活を中心としたコツ、健康・美容の情報を発信しています♪

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