はじめに

平日は仕事に家事に育児とフル回転。気がつけば自分の時間をほとんど持てずに1週間が終わってしまう…そんな40代ワーママも多いのではないでしょうか。
そんな頑張るママにおすすめしたいのが「ソロハイキング」です。一人で山や自然を歩く時間は、日常の喧騒から少し離れ、心と体をリセットできる特別なリフレッシュ体験。
とはいえ「一人で山に行くなんて大丈夫?」「体力に自信がないけど…」と不安になる方もいるかもしれません。
でも大丈夫。初心者でも安心して楽しめる方法を知れば、ソロハイキングは心強い味方になってくれます。今回は、忙しいママが週末に気軽に始められる“ソロハイキング入門”をご紹介します。
ソロハイキングがもたらすリフレッシュ効果
1. 「一人の時間」が心を整える

家族のことを第一に考えて行動していると、自分自身の感情や思考を見つめ直す時間はなかなか取れませんよね。ソロハイキングは、そんなママに“ひとり時間”をプレゼントしてくれます。
自然の中で静かに歩いていると、心の中に溜まっていたモヤモヤが少しずつ整理され、頭の中がすっきりしていく感覚に包まれます。
スマホやSNSから少し距離を置き、自分と向き合うことで、忘れていた自分の感性やリズムを取り戻せるのです。
2. 体を動かしてストレス解消

ハイキングは特別なトレーニングではなく、自然を感じながらのウォーキング。普段あまり運動する時間が取れないママでも気軽に始められます。
軽く坂道を登ることで全身の血行が促され、凝り固まった肩や背中もほぐれていきます。
さらに、森林の香りに含まれる“フィトンチッド”という成分にはリラックス効果があり、深呼吸をするだけで気分が落ち着くともいわれています。体を動かしながら、自然の力で心まで癒せるのがハイキングの魅力です。
3. 小さな達成感が自信に

仕事や育児では「結果」ばかりを求められがちですが、ハイキングでは“歩くことそのもの”がゴール。自分の足で山道を進み、頂上に立った瞬間の達成感は格別です。
大きなことを成し遂げなくても、「今日も自分を大切にできた」という充実感が自信につながります。下山した後の爽快感は、心のデトックスそのもの。疲れが心地よく、また次の週も前向きに過ごせるエネルギーをもらえるでしょう。
初心者ママにおすすめのソロハイキング準備
1. まずは低山や整備されたコースから
初めてのソロハイキングでは、「いきなり山登り!」と気負う必要はありません。標高200〜500mほどの低山や、自然公園に整備された遊歩道から始めるのがおすすめです。
関東なら高尾山や筑波山、関西なら生駒山や六甲山など、初心者でも安心して歩けるコースがたくさんあります。道中にはカフェや展望台があるコースも多く、景色を楽しみながら気軽にチャレンジできます。
2. 必須アイテムを揃える
初心者でも安心して歩けるよう、最低限の持ち物を用意しましょう。
- 動きやすいスニーカーまたは軽登山靴
- 両手が空くリュックサック
- 飲み物(500mlペットボトルなど)
- 軽食(エネルギーバーやおにぎり)
- タオル、日焼け止め、帽子
- スマホ(地図アプリや連絡手段に必須)
最初は家にあるもので十分。続けたくなったら専用のウェアや道具を揃えていけばOKです。

3. 安全第一のプランニング

一人で山を歩くからこそ、事前準備が何より大切です。出発前に天気予報やコース情報を確認し、危険なルートは避けましょう。
また、家族や友人に「どこの山に行くか」「何時に帰るか」を伝えておくのも大切なポイントです。午前中に出発して、遅くとも15時までには下山できるよう計画すると安心。初心者は、人通りが多く整備されたルートを選ぶのが鉄則です。
ソロハイキングをもっと楽しむ工夫
1. 自然の中で「五感」を味わう

自然の中では、視覚だけでなく五感すべてを開いて楽しむのがコツです。木々のざわめき、鳥の声、足元の落ち葉の感触、湿った土の香り…。
普段の生活では意識しない小さな音や匂いが、ハイキング中には鮮やかに感じられます。歩きながら深呼吸をしてみたり、足を止めて風の音を聞いてみると、心がじんわり落ち着いていくのが分かります。まさに“自然の中での瞑想”ともいえる時間です。
2. ママの趣味と組み合わせる

ソロハイキングは、趣味の時間としても活用できます。
- 写真好きなら、季節の花や風景を撮影
- 読書好きなら、景色のいいベンチで一冊
- 音楽好きなら、イヤホンでお気に入りの曲を聴きながら(周囲に注意しつつ)
「ただ歩く」だけでなく、自分の楽しみをプラスすると、より充実した時間になります。
3. ご褒美タイムを用意する
ハイキング後には、自分へのご褒美を用意するのも大切です。下山したあとに立ち寄るカフェや、近くの温泉を探しておくと、モチベーションがアップします。
「今日のゴールは山頂と温泉!」と決めておけば、歩く楽しみも倍増。小さなご褒美を設定することで、ハイキングが継続しやすくなり、週末の楽しみとして定着していきます。
ママにおすすめのハイキングコース選び
1. 公園や里山から始めよう
最初の一歩は“身近な自然”からが安心です。たとえば、都心でもアクセスしやすい「高尾山」や「鎌倉アルプス」、関西なら「箕面の滝」などが人気。
自然公園や里山コースは整備が行き届いており、トイレや休憩所も多いので初心者でも不安なく楽しめます。ハイキングアプリや市の観光サイトなどで事前に情報をチェックしておくと安心です。
2. 季節ごとの楽しみを見つける

春は桜や新緑、夏は木陰の涼しさ、秋は紅葉、冬は澄んだ空気と、季節ごとに自然は違う表情を見せてくれます。同じ山でも季節が変わるとまったく違う景色に出会えるのが魅力。
家族とのお出かけとは違い、ソロだからこそ自分のペースでゆっくり季節を感じられます。お気に入りの季節を見つけて“マイ・ハイキングスポット”を作るのも楽しいですよ。
3. 時間に余裕のある休日に計画
ハイキングは「時間の余裕」が楽しさを左右します。朝早く出て昼過ぎに帰る半日コースなら、午後は家族と過ごすことも可能です。
無理のないスケジュールにすることで、疲れを残さず週明けを迎えられます。天気の良い週末に「今週はちょっと山へ行こうかな」と気軽に行けるようになれば、それが新しい自分時間の習慣になるでしょう。
まとめ
ソロハイキングは、慌ただしい日々を送るママにとって“心と体のリセット時間”。自然の中で深呼吸をしながら歩くことで、頭の中のノイズが消え、心が穏やかになっていきます。
特別な装備や高い体力は必要ありません。大切なのは、「自分のための時間をつくる」という気持ちです。
週末の数時間を使って、近くの山や公園へ。木々の緑や風の音に包まれながら歩くと、驚くほど心が軽くなるはずです。
ママとしてではなく“一人の私”を取り戻す時間—それがソロハイキングの醍醐味です。小さな一歩が、あなたの暮らしに新しい風を吹き込んでくれますように。


