日々の生活で、気づかないうちに捨ててしまう野菜の皮や果物の芯、まだ食べられる食品。実は、そんな「もったいない食材」がたくさんあるのをご存じですか?
そんな、本来なら捨てられる食材を、おいしくて栄養たっぷりの新しい食品に生まれ変わらせた「アップサイクル食品」が注目されています。
忙しくても「体にいいこと、地球にいいこと」を大切にしたい女性に向け、環境にやさしく、健康にも役立つ、アップサイクル食品の魅力と活用のヒントをご紹介します。
アップサイクル食品とは?―捨てられるはずの食材が主役に
アップサイクル食品は、食品ロスを減らしながら、環境にもやさしい選択です。持続可能な社会づくりにも役立っています。
くわしくは、以下でご紹介します。
1-1. 「アップサイクル」の意味って?
「アップサイクル」とは、本来捨てられるはずのものに新しい価値を加えて再利用することを指します。
食品の場合は、使われなかった食材を工夫して別の食品に生まれ変わらせることを言います。
たとえば、ビール作りで出る麦かすを使って、クッキーやパンを作るなどの工夫がされています。
アップサイクル食品は、環境にやさしいだけでなく、栄養や美味しさもきちんとあり、健康を気にする方にもぴったりです。
こうした取り組みは、持続可能な社会づくりにもつながります。捨てられるはずだった食材が、新しい形で私たちの食卓に戻ってくるのです。
1-2. 食品ロスの現状はどうなってる?
日本では、まだ食べられる食品が年間約600万トンも捨てられており、これは深刻な問題です。
「そんなに!?」と驚く方も多いかもしれませんが、そこには、賞味期限が近い商品や、製造時に出る副産物などが含まれます。
こうした食品ロスが増えると、環境への負担や資源のムダも大きくなってしまいます。
そこで注目されているのが「アップサイクル食品」。食品ロスを減らし、環境への影響を軽減することができます。
アップサイクル食品は、持続可能な社会を目指すうえで大切な一歩。これからの広がりが期待されています。
1-3. 美味しさと栄養を両立した“新しい食体験”
アップサイクル食品は、美味しさと栄養を両立した“新しい食体験”ができると注目されています。
ビタミンやミネラルなどの栄養が多く含まれていて、健康的な食事にもぴったりです。
例えば、規格外の野菜を使ったカラフルなポタージュは、見た目も味もよく、栄養豊富で体にもうれしい一品です。
ふつうの食材では出せない風味が楽しめることもあり、新しい味の発見にもつながります。
アップサイクル食品は、おいしさ・栄養・環境へのやさしさを兼ねそなえた、今注目の食品です。
忙しい女性の味方!健康効果も嬉しいアップサイクル食品
忙しい女性にとって、毎日の食事は健康と美を維持するために欠かせませんが、そこでもアップサイクル食品は注目されています。
以下で詳しく見ていきましょう。
2-1. 栄養がギュッと詰まってる理由
アップサイクル食品は、普段捨ててしまう野菜の皮や果物の芯、魚の骨や皮などを活かしているため、ビタミンや食物繊維、カルシウムなどの栄養が豊富に含まれています。
「もったいないな」と思う部分をムダにせず、新しい食品に生まれ変わらせているので、栄養も無駄なく摂れます。
また、低温で乾燥させるなどの工夫で、栄養をできるだけキープ。たとえば、熱に弱いビタミンCもしっかり守られています。
しかも、食品ロスを減らせるので環境にもやさしい。体にもうれしく、地球にもやさしい選択です。
2-2. 腸活にも、美肌にも◎
アップサイクル食品は、腸活や美肌にうれしい食品として注目されています。
たとえば、酒粕やおからなどの発酵素材を使ったものは、腸内環境を整えるのにぴったり。腸が元気になると、便通がよくなったり、肌の調子も整いやすくなります。
さらに、ビタミンやミネラル、抗酸化成分も豊富で、肌のハリやツヤをサポート。肌のコンディションが気になるときにもおすすめです。
健康にも美容にも役立つので、忙しい毎日でも手軽に取り入れやすい食品です。
2-3. 子どもと一緒に楽しめる!
アップサイクル食品は見た目がユニークなものも多く、子どもと一緒に楽しみながら食育に取り入れられます。
例えば、規格外の野菜を使ったカラフルなパスタやおからクッキーは、おやつにもぴったりです。
「これ、本当は捨てられるはずだったんだよ」と話しながら食べれば、自然と食の大切さや環境への意識も育ちます。
また、アップサイクル食品でお菓子を作るのもおすすめ。
古くなったパンでラスクを作ったり、残ったご飯でおはぎを作ったりと、手軽でおいしい工夫が楽しめます。親子で作れば、料理の楽しさやアイデアの大切さも学べます。
さらに、栄養が豊富なアップサイクル食品は、成長期の子どもにも嬉しいポイント。親子で楽しく、健康的な食生活が始められます。
今日からできる!アップサイクル食品の取り入れ方
環境にも体にもやさしいアップサイクル食品。今日から少しずつ取り入れてみませんか?
このあと、始め方をご紹介します。
3-1. スーパーやネットで手軽に買える♪
最近では、大手スーパーや自然食品のお店でアップサイクル食品が買えるようになり、手に入りやすくなっています。
特に忙しい人にとって、手軽に買えるのはうれしいポイントです。
例えば、豆腐づくりで出るおからや、ビールづくりの副産物を使ったスナックやパンが人気で、「こんなにおいしいなんて!」と驚く人も少なくありません。
ネットでも豊富な選択肢があり、専門のオンラインショップなら、自宅から簡単に注文できます。健康に気をつかいたい人にもぴったりです。
このように、アップサイクル食品はより身近になり、環境にも体にもやさしい選択として広がっています。
3-2. 冷蔵庫の中から始める“プチアップサイクル”
冷蔵庫にあるものでできる“プチアップサイクル”は、ちょっとした工夫で、毎日の暮らしに気軽に取り入れることができます。
例えば、捨ててしまいがちな野菜や果物の皮や芯ですが、実は栄養もたっぷり。ニンジンの皮にはビタミンや食物繊維が豊富です。
「もったいないな」と思ったら、スープや炒め物に加えてみましょう。ご飯が余ったときは、おにぎりやチャーハンに。
冷蔵庫をのぞいて、ちょっとしたアイデアでおいしく活用できます。
こうした工夫で、食品ロスが減り、環境にもやさしい暮らしにつながります。
3-3. 家族の健康意識もアップ!
アップサイクル食品を取り入れることで、家族の健康意識を高めることにつながるかもしれません。
「忙しくて食事に気を配れない…」という方でも、手軽に栄養バランスを整えられます。
先ほどのお話の通り、スーパーやネットで簡単に手に入るので、無理なく始められるのもポイント。
お子さんがいるご家庭では、食材の大切さや環境のことを一緒に学ぶきっかけにもなります。
まずは身近な食材から、気軽にアップサイクル食品を取り入れてみましょう。
まとめ:今日から始める、健康と環境に良い「食のカタチ」
アップサイクル食品は、ただのトレンドではなく、未来を変える可能性を秘めた新しい食のカタチです。
食べものを大切にすることは、健康にも環境にもやさしく、忙しい毎日でも、ちょっとした工夫で心地よい暮らしに近づけます。
まずは気になる商品をひとつ試してみませんか?おいしくて、ちょっと体に良いことを、今日から。