「大掃除は年末にまとめてやるもの」――そう思い込んでいませんか?
仕事に育児に家事にと、毎日フル稼働のワーママにとって、年末に何時間も掃除に充てるのは現実的ではありません。むしろ、その考え方こそが大掃除をつらくしている原因かもしれません。
そこでおすすめなのが、“分割式大掃除”。平日のすき間時間、たった5分でも進められる方法です。この記事では、忙しいワーママが無理なく続けられる分割式大掃除の考え方と、今日から実践できる具体的なコツを詳しくご紹介します。
分割式大掃除とは?忙しい人のための新しい掃除習慣
分割式大掃除とは、その名の通り「大掃除を細かく分けて行う」方法です。キッチン全体、リビング全部といった大きな単位ではなく、「引き出し1段」「棚1枚」「床1㎡」など、5分で終わるサイズに分解します。
この方法の最大のメリットは、「時間」ではなく「行動のハードル」を下げられること。5分なら、平日の朝や寝る前、子どもがテレビを見ている間にも取り組めます。「やらなきゃ」ではなく「今できる」に変わるのが分割式大掃除です。
コツ①:掃除場所は“細かすぎる”くらいでちょうどいい
分割式大掃除で大切なのは、掃除場所の設定です。
「今日はキッチン」ではなく、
- コンロの五徳だけ
- 冷蔵庫のドアポケット1か所
- シンク下の手前スペース
というように、驚くほど細かく区切ります。「これなら絶対終わる」と思えるサイズにすることで、先延ばしを防げます。
コツ②:平日の5分は“完璧を目指さない”
5分掃除で完璧を目指すと、必ず失敗します。分割式大掃除は「7割きれいになればOK」というルールで進めましょう。
たとえば、油汚れが少し残っても、ホコリが完全に取れなくても問題ありません。大切なのは、「手をつけた」という事実。翌年、翌月の自分が続きをやりやすくなります。
コツ③:曜日ごとに“掃除テーマ”を決める
「今日はどこを掃除しよう?」と考える時間も、忙しいワーママにとっては負担です。そこでおすすめなのが、曜日ごとにテーマを決める方法。
- 月曜:キッチン
- 火曜:洗面所・浴室
- 水曜:リビング
- 木曜:収納
- 金曜:玄関
このように大枠だけ決めておくと、迷わず行動できます。細かい場所は、その日の気分や汚れ具合で選べばOKです。
コツ④:掃除道具は“その場に置く”が正解
分割式大掃除を成功させるカギは、「道具を取りに行かないこと」。掃除したい場所の近くに、最低限の道具を常備しましょう。
- キッチン:アルコールスプレーと布
- 洗面所:使い捨てクロス
- トイレ:流せるブラシ
準備ゼロで始められる環境を作ることで、5分掃除が習慣化しやすくなります。
コツ⑤:「捨てる」より「動かす」だけでOK
片づけが苦手な人ほど、「捨てる決断」に時間を取られがちです。分割式大掃除では、捨てることを目的にしなくてOK。
- 明らかに不要なものは別袋へ
- 迷うものは一時置きボックスへ
- 使用頻度の低いものは奥へ
“動かすだけ”でも空間は整います。判断は休日の自分に任せましょう。
コツ⑥:家族の生活を止めない掃除をする
分割式大掃除は、家族全員の生活を巻き込まないのがポイントです。平日の夜に家具を動かしたり、大音量で掃除機をかけたりする必要はありません。
拭く・しまう・並べ替えるなど、静かで小さな作業に限定することで、家族のリズムを崩さず続けられます。
実例:ワーママの1週間分割式大掃除スケジュール
実際のイメージとして、平日5分×1週間の例をご紹介します。
- 月:冷蔵庫のドアポケット
- 火:洗面台の引き出し1段
- 水:リビングの棚1段
- 木:玄関の靴3足を拭く
- 金:トイレの壁を拭く
これだけでも、1週間後には家のあちこちが確実にきれいになっています。
おわりに:5分の積み重ねが、年末の自分を助ける
大掃除は、気合と体力がある人だけのものではありません。毎日5分の小さな積み重ねが、年末の「やらなきゃ…」という重たい気持ちを確実に軽くしてくれます。
ワーママの暮らしに必要なのは、がんばる仕組みではなく、続けられる仕組み。ぜひ“分割式大掃除”で、今年はラクに、そして穏やかに年末を迎えてください。


