はじめに
秋から冬にかけての季節は、朝晩の冷え込みがぐっと強まります。大人でさえ冷たい空気に肩をすくめるほどですから、体温調節がまだ上手でない子どもたちにとっては大敵。特に小さな子は冷えから体調を崩しやすいため、衣類でしっかり守ってあげたいところです。
そんなとき注目したいのが、「ナチュラル素材」でできた子ども服。綿やウール、リネンといった天然素材は、やさしい肌ざわりと温かさを兼ね備えており、敏感なお子さんの肌にも安心です。今回は、秋冬の子ども服選びに役立つナチュラル素材の魅力と、コーディネートのポイントをご紹介します。
子どもを冷えから守る素材選びの基本
肌に直接触れるインナーは「綿」が安心
子どもの服選びでまず大切なのは、肌に直接触れるインナー。汗を吸収してくれる綿素材は、肌にやさしく、一日中快適に過ごせます。化学繊維に比べて通気性が高いので、汗をかいてもムレにくいのが魅力です。オーガニックコットンなら、農薬を使わずに育てられているため、より安心感があります。
保温性を重視するなら「ウール」
寒さが増してくる秋冬には、ウールの出番です。羊毛は空気をたっぷり含むので保温性に優れ、薄手でも暖かさをしっかりキープ。さらに湿気を吸収して外に逃がす性質があるため、汗をかいても冷えにくいのが特徴です。ウール100%だとチクチク感が気になる場合は、コットン混紡やメリノウールなど、肌触りがなめらかなものを選ぶと安心です。
ナチュラルで通気性のある「リネン」
リネンといえば夏のイメージが強いかもしれませんが、実は秋冬にも活躍します。丈夫で通気性が良く、重ね着をしてもムレにくいので、秋の気温差がある時期にはぴったり。ウールや綿と組み合わせることで、軽やかさと温かさを両立できます。
秋冬におすすめのナチュラル素材アイテム
ニット帽やマフラーで首・頭を温かく
「頭寒足熱」という言葉があるように、冷えを防ぐには頭や首回りを温めるのが大切です。ウールやアルパカ混のニット帽、マフラーは肌ざわりが柔らかく、保温力も抜群。カラーを選べばコーディネートのアクセントにもなります。
レギンスやタイツはコットン混を選んで
秋冬の外遊びに欠かせないレギンスやタイツ。化学繊維だけのものよりも、コットン混を選ぶと肌ざわりがやさしく、長時間履いても安心です。伸縮性もあり動きやすいため、活発に遊ぶ子どもにぴったり。
アウターはウールコートや中綿ジャケット
アウター選びも重要なポイント。ウールのコートは暖かく見た目も上品で、フォーマルなお出かけにも活躍します。一方、中綿ジャケットは軽くて動きやすく、公園遊びなど日常使いに便利。内側が綿素材のものを選ぶと、ムレを防ぎつつ暖かさをキープできます。
おしゃれも叶えるナチュラル素材コーデ術
色選びで季節感をプラス
ナチュラル素材の服は、素材そのものの風合いを生かしたやさしい色合いが多いのが魅力。ベージュやアイボリー、カーキなどのニュアンスカラーを選ぶと秋冬らしい落ち着いた雰囲気に。そこに赤やマスタード、チェック柄をアクセントとして取り入れると、子どもらしい明るさが加わります。
レイヤードで温度調整しやすく
秋から冬にかけては気温差が大きいため、重ね着が便利です。綿の長袖Tシャツにニットベストを重ねたり、リネンシャツを羽織りに使ったりと、調整しやすいスタイルを意識しましょう。
小物で遊び心をプラス
帽子や靴下、マフラーといった小物は、シンプルなナチュラル素材コーデに彩りを添えてくれます。ポンポン付きのニット帽や柄タイツなど、子どもならではのかわいらしさを取り入れると、おしゃれも楽しめます。
お手入れで長く楽しむナチュラル素材
洗濯はやさしく手洗いまたはネット使用
ナチュラル素材の服は風合いを保つために、洗濯方法にも注意が必要です。特にウールやリネンはデリケートなので、手洗いや洗濯ネットを使用すると安心。柔軟剤を控えて自然乾燥させると、ふんわり感が長持ちします。
サイズアウトを見越したシェアやリメイク
子ども服は成長とともにあっという間にサイズアウトしてしまいます。お気に入りのナチュラル素材アイテムは、兄弟姉妹や友人にシェアしたり、小物にリメイクしたりすることで、無駄なく長く楽しめます。
サステナブルな選択肢としての魅力
ナチュラル素材は自然に還る環境にやさしい素材でもあります。子どもに心地よいだけでなく、地球環境にも配慮できる点も魅力。サステナブルな子育ての一歩として取り入れるのも素敵です。
ナチュラル素材が魅力のおすすめ子ども服ブランド
子どもの冷えを守りつつ、おしゃれも叶えてくれるブランドを選びたい。ここでは、ナチュラル素材を大切にしているおすすめブランドをご紹介します。
1. 無印良品(MUJI)
シンプルで飽きのこないデザインと、安心できる素材選びが特徴。オーガニックコットンを使用した肌着やパジャマは、敏感肌のお子さんにもぴったりです。価格も手頃で、普段使いしやすいのも魅力。
2. プチバトー(PETIT BATEAU)
フランス生まれの老舗ブランド。綿素材のインナーやカットソーは柔らかく、着心地抜群。長く愛用できる品質なので、プレゼントにも喜ばれます。上品でかわいらしいデザインも人気の理由です。
3. ファミリア(familiar)
日本を代表する子ども服ブランド。ウールやコットンを使ったニットやアウターは高品質で、フォーマルな場にも対応可能。長く大切に着られるアイテムが揃っています。お祝い用にもおすすめ。
4. ミナ ペルホネン(mina perhonen)
大人服でも人気の北欧テイストを取り入れたブランド。自然素材を用いたやさしい風合いと、遊び心あふれるデザインが魅力です。兄弟姉妹でお揃いにすると、一層かわいらしさが引き立ちます。
5. セラフ(Seraph)
プチプラでありながら、ナチュラル素材を使ったアイテムも豊富。普段の保育園・幼稚園用として取り入れやすく、レイヤードコーデにも活躍。気兼ねなく洗濯できる点もワーママには嬉しいポイントです。
まとめ
秋冬の子ども服選びでは、体温調節が苦手な子どもたちを冷えから守るために、素材選びがとても大切です。綿でやさしく肌を包み、ウールで温かさをプラスし、リネンで通気性を確保。ナチュラル素材の服なら、子どもの肌にも安心で、季節感あふれるおしゃれも楽しめます。
さらに、重ね着での温度調整や、カラーや小物を工夫することで、機能性とかわいらしさを両立。お手入れを工夫しながら長く着ることで、サステナブルな子育てにもつながります。
冷たい風が吹く季節でも、ナチュラル素材に包まれた子どもたちはきっと元気いっぱいに過ごせるはず。やさしさとぬくもりを感じられる服選びで、家族みんなの秋冬を心地よく彩りましょう。