はじめに
冬になると、手足が冷えてなかなか寝つけなかったり、夜中に寒さで目が覚めてしまったり……。40代のワーママにとって、「夜ぐっすり眠れること」は心と体を整えるための大切な時間。
とはいえ、家事や仕事に追われて体が冷えきったまま布団に入ってしまい、睡眠の質が落ちてしまうことも多いですよね。
そこで今回は、冬の夜でもぽかぽかと心地よく眠るための“快眠温活テク”をご紹介します。どれも今日から簡単にはじめられるものばかり。あなたの夜が、もっとやさしく、もっと温かくなるヒントになれば嬉しいです。
寝つきをよくする「就寝前の温活ルーティン」
1:まずは体を「深部から温める」
冬は気温が低いだけでなく、体の内部温度も下がりやすく、寝つきの悪さにつながります。特に40代は自律神経のバランスが乱れやすく、冷えを感じやすい時期。
そんなときは、就寝1〜2時間前の軽い入浴や足湯で「深部体温」を上げておくのがおすすめ。いったん体温が上がり、その後ゆるやかに下がっていくタイミングで眠気が訪れます。
特に足湯は手軽で、冷えやすい足先を効率よく温められるので、忙しいワーママにもぴったりです。
2:ぽかぽか入浴は“15分ルール”で十分
「ゆっくり長風呂をしないと温まらない」と思われがちですが、実は38〜40度のぬるめのお湯に15分ほどつかるだけで体はしっかり温まります。熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまい、逆に寝つきが悪くなるので注意を。
入浴剤を選ぶなら、ジンジャーやトウガラシ、ヨモギなど“温感系”のハーブが配合されたものを選ぶと、体の芯までホカホカに。
3:寝る前の“温活ドリンク”で体の内側をサポート
外側だけでなく、内側から温めることも大切です。
おすすめは以下の3つ。
・生姜とはちみつのホットドリンク
・ホットルイボスティー
・甘酒(米麹タイプ)
カフェインの入っていない飲み物ならリラックス効果も高まり、眠りの質もアップ。特に米麹の甘酒は“飲む点滴”と言われるほど栄養豊富で、冬に弱りがちな体のサポートにも◎。
4:寝室の“温め準備”は早めに
寝る直前に暖房をつけると部屋が乾燥しすぎることも。就寝1時間前くらいから弱運転で暖房を入れておき、部屋をほんのり温めておくのがベストです。
また、湯たんぽや電気毛布を使う場合は布団を温めるだけにして、寝るときは低温やけどを防ぐために電源をオフにしましょう。
布団に入ってからもぽかぽか快適に過ごすコツ
1:冷えやすい“首・手首・足首”を集中的に温める
体の中でも特に冷えが伝わりやすい“三首”。ここをしっかり温めることで血流がよくなり、布団に入ってからの寒さ対策に大きな効果があります。
タートルネックのパジャマやレッグウォーマー、薄手の手首ウォーマーなどを使うと、驚くほど体感温度が変わりますよ。
2:寝具の素材は「吸湿発熱」がポイント
冬の快眠に欠かせないのが寝具選び。寒いからといって厚手の毛布を重ねすぎると、逆に寝返りがしにくく眠りが浅くなることもあります。
おすすめは吸湿発熱素材のシーツや毛布。汗を吸って熱に変える仕組みなので、寝ている間も自然とぽかぽかが続きます。肌触りの良いフランネル素材なら、肌に触れた瞬間から温かさを感じられて心地よく眠れます。
3:冷えを感じにくい“足元対策”をしっかりと
冬になると「足先が冷えて眠れない…」という女性は多いもの。そんなときは足を覆うソックス型湯たんぽや、専用の足温器を使うのも一つの方法です。
ただし、厚手の靴下を履いて眠ると逆に血流が滞ることもあるため、締め付けの少ないリラックスソックスがおすすめ。シルク素材なら蒸れにくく、自然な温かさをキープしてくれます。
4:湿度40〜60%をキープして寝やすい環境に
冬は暖房で空気が乾燥しがち。湿度が低いと肌や喉が乾燥して寝つきが悪くなるだけでなく、夜中に目が覚めてしまう原因にもなります。
加湿器を使うのはもちろん、濡れタオルをかけておくだけでも湿度はアップ。寝室の空気がしっとりするだけで体感温度も高まり、より快適な眠りにつながります。
朝からできる!夜の快眠につながる温活習慣
1:朝の“軽いストレッチ”で血流をスイッチオン
朝の体は冷え切っていることが多く、血流も滞りがち。起きてすぐに軽く肩や股関節を伸ばすだけで全身の巡りがよくなり、1日の体温リズムが整います。
体温リズムが整うと、夜になるころ自然と眠気が訪れ、寝つきがスムーズになるという嬉しい効果も。
2:日中は“こまめに温める”工夫を
寒いオフィスや外出先で冷える時間が長くなると、夜になっても体温が上がりにくくなり、寝つきの悪さにつながってしまいます。
カイロをお腹や腰に貼ったり、温かい飲み物をこまめに飲んだりして体を冷やさない工夫を。特にお腹まわりには自律神経が集まっているため、温めることでリラックス効果も高まります。
3:夜の冷えを防ぐ“夕食の選び方”
夕食で体を温める食材を取り入れると、その後の睡眠がぐっと快適に。
・ショウガ
・ネギ
・根菜類
・発酵食品
これらは血行をよくし、体を内側から温めてくれます。
逆に、冷たい生野菜やアイス、カフェインの摂りすぎは夜の冷えにつながるので控えめにするのがおすすめです。
4:寝る3時間前には“食事を終える”のが理想
胃腸が活発に働いている状態だと、体が休息モードに切り替わりにくく、寝つきに影響が出ることも。できるだけ寝る3時間前までに夕食を済ませ、体を休ませる時間をしっかり確保しましょう。
どうしても遅くなってしまう日は、お腹に優しいスープや雑炊など温かく消化のよいメニューがおすすめです。
まとめ
冬の夜はどうしても冷えが気になり、眠りの質が下がりがちですが、ちょっとした温活を取り入れるだけでぐっすり眠れる心地よい夜へと変えていくことができます。
「深部を温める」「寝る前の環境を整える」「1日の体温リズムをつくる」この3つを意識すれば、寒い季節でもあなたの夜はもっと快適になります。
忙しい毎日の中でも、自分を大切にケアする時間はとても大切。今日の夜から、あなたの体と心をやさしく包み込む“冬の快眠温活”を、ぜひ始めてみてくださいね。

