夏休みは、子どもと一緒に外へ出かけたり、水遊びをしたり、お祭りや花火を楽しんだりする機会が増える時期です。
普段よりも子どもと過ごす時間が長くなる分、「せっかくのお休みだから、いろいろな経験をさせてあげたい」と思うこともあるでしょう。
一方で、遊びに夢中になると、周りが見えなくなってしまうのが子どもというもの。
大きな声を出したり、順番を守れなかったり、知らない人のスペースに入り込んでしまったり……。
「ちゃんと教えなきゃ」と思うほど、親のほうが疲れてしまうこともあります。
夏休みの遊びでは、すべてのマナーを完璧に守らせようとしなくても大丈夫。
今回は、ワーママが子どもと夏の遊びを楽しむために、事前に伝えておきたいマナーと、親が意識したい気配りについて紹介します。
夏休みの遊びは「楽しむ」と「周りへの配慮」をセットに
夏休みのレジャーでは、普段とは違う場所へ出かけることがあります。
公園や海、プール、キャンプ場、夏祭りなど、たくさんの人が集まる場所では、いつもの遊び方がそのまま通用するとは限りません。
だからといって、出かける前に長々と注意する必要はありません。
「今日は楽しもうね。でも、周りの人も一緒に楽しんでいるから、そこだけ気をつけよう」
くらいの声かけでも十分です。
特に伝えておきたいのは、
・人がいるところでは走り回らない
・順番を守る
・大きな声を出し続けない
・人の持ち物や場所に勝手に触らない
・ゴミは持ち帰る、または決められた場所に捨てる
といった基本的なこと。
すべてを一度に伝えるのではなく、その日に関係しそうなことを一つ、二つ選んで伝えるほうが子どもにも届きやすくなります。
公園では「みんなが使う場所」を意識する
夏休みに利用する機会が増えるのが公園です。
子どもが楽しく遊べる場所ですが、ほかの子どもや大人も利用しています。
遊具では順番を守ること、遊具の使い方を守ることを基本にしましょう。
特に、夢中になっている子どもは周囲が見えにくくなります。
「順番だよ」「後ろにお友達がいるよ」と、その場で短く伝えるだけでも十分です。
また、ボール遊びなどをするときは、周囲に人がいないか確認することも大切。
小さな子どもが近くにいる場合は、少し場所を移動するなど、親が環境を見ておくと安心です。
水遊びやプールでは「安全」と「場所」を意識
夏ならではの水遊びも、マナーを意識したい場面です。
家庭のビニールプールのような場所と、公共のプールや水遊び場ではルールが異なるため、利用する場所の決まりを事前に確認しておきましょう。
公共の施設では、
・走らない
・飛び込みなど禁止されている行為をしない
・場所を長時間占領しない
・水を周囲に必要以上にかけない
・更衣室などでは走り回らない
など、施設ごとのルールを守ることが基本です。
水辺ではマナーだけでなく安全も重要なので、子どもから目を離さないことも忘れずに。
「楽しそうだから少しくらい大丈夫」と思わず、親が安全を確認できる範囲で遊ぶことが大切です。
夏祭りや花火大会では「人混み」を考える
夏祭りや花火大会は、子どもにとって楽しいイベントです。
その一方で、普段よりも人が多く、子どもが迷子になったり、周囲の人とぶつかったりする可能性もあります。
出かける前に、
「今日は人が多いから、勝手に離れないよ」
と伝えておくだけでも違います。
また、場所取りをしている場合は、必要以上に広いスペースを確保しないことも大切。
荷物を広げすぎたり、通路をふさいだりすると、ほかの人の迷惑になってしまいます。
花火を見るときも、後ろの人が見えなくなるような場所で立ち続けないなど、周囲の人の視界を少し意識すると気持ちよく過ごせます。
海や川では「自分たちだけの場所」だと思わない
海や川など自然の中で遊ぶときは、マナーだけでなく安全面にも注意が必要です。
利用できる場所や時間、遊泳区域などのルールを確認し、立入禁止の場所には入らないようにしましょう。
また、砂浜や河原にお菓子の袋や飲み物の容器などを置きっぱなしにしないことも基本です。
「誰かが拾ってくれる」と考えず、自分たちが出したものは自分たちで片づける。
子どもと一緒にゴミを確認することで、自然を大切にすることも伝えられます。
「子どもだから仕方ない」で終わらせない
子どもが遊んでいると、多少の失敗やトラブルはつきものです。
走ってしまった、順番を忘れてしまった、大きな声を出してしまった。
そんなとき、親が必要以上に自分を責める必要はありません。
大切なのは、起きてしまったことをそのままにしないこと。
「今ぶつかりそうだったね。次はゆっくり歩こう」
「順番だったね。次は待とうね」
と、その場で短く伝えれば十分です。
もし相手に迷惑をかけてしまった場合は、子どもと一緒に「ごめんなさい」と伝える。
完璧にできることを目指すよりも、失敗したときにどう対応するかを経験させることも、夏休みの大切な学びになります。
ワーママこそ「全部教えよう」としなくていい
仕事に家事、育児と毎日忙しいワーママにとって、夏休みはただでさえ負担が増えやすい時期です。
出かける前から、
「これをしてはいけないよ」
「こういうときはこうするよ」
「絶対に迷惑をかけないようにしてね」
とたくさん言い聞かせていると、親も子どもも疲れてしまいます。
夏休みの遊びでは、毎回すべてのマナーを完璧に教えようとしなくても大丈夫。
その日に必要なことを一つか二つ伝えて、あとは実際の場面で声をかける。
それくらいでも十分です。
「周りの人も楽しんでいるから、みんなが気持ちよく過ごせるようにしようね」
という考え方を少しずつ身につけていけばいいのではないでしょうか。
親も無理をしないことが、夏休みを楽しむコツ
夏休みは、「せっかくだから」と予定を詰め込みたくなる時期でもあります。
しかし、暑い中で何カ所も出かければ、親も子どもも疲れてしまいます。
混雑している場所では、予定を変更するのもひとつの方法。
「今日は暑いから早めに帰ろう」
「混んできたから、別の日にしよう」
と判断することも、立派な気配りです。
子どもにたくさんの経験をさせることだけが、夏休みの思い出ではありません。
近所の公園で遊んだり、家で水遊びをしたり、夕方に散歩をしたり。
無理なく楽しめる方法を選ぶことも、忙しいワーママには大切です。
夏休みは「完璧なマナー」より「気持ちよく楽しむ」を大切に
夏休みの遊びでは、子どもが楽しむことも、周囲への配慮も、どちらも大切です。
ただし、「迷惑をかけないように」と考えすぎて、親子ともに緊張してしまう必要はありません。
まずは、
・人がいる場所では周囲を見る
・施設や場所のルールを守る
・順番を守る
・使ったものやゴミを片づける
・迷惑をかけたら謝る
このくらいを意識しておけば十分。
子どもは遊びながら、少しずつマナーを覚えていきます。
ワーママも「ちゃんと教えなきゃ」と頑張りすぎず、その場で必要なことを伝えていけば大丈夫。
親子で楽しく過ごしながら、周りの人にも気持ちよく過ごしてもらう。
そんなちょうどいいバランスを意識して、今年の夏休みを楽しんでみてはいかがでしょうか。


